西川流 日中文化芸術交流 北京公演 2007年12月
12月15日
8:45セントレアに集合。
ここで航空券やら今回の文化交流のシールやらを頂く。右の写真がそのシール。これを下の写真のように荷物に貼り付けて使用する。これが困ったときの通行手形のようなものになるらしい。
下の写真左がかつら、右が衣装と背景幕(松羽目と鷺娘)。

この後搭乗手続きも無事済んで北京へ(飛行機は天津空港へ)。
天津空港にも無事到着し、荷物も無事到着。空港の荷物検査で通行手形変わりのシールが力を発揮して、割とすんなり通過したらしい。確かに「文化交流」でもなければこの荷物は少々疑われても使用がない。

天津空港から北京までは順調に行って2時間半くらい掛かるらしい。従って今大変混み合っている中国では3時間以上掛かることとなった。

下の左は天津空港、右は北京の高速道路路線図。

北京はオリンピックに向けて、大変な建築ラッシュで近代的なビルがウヨウヨニョキニョキと建っている。道路も物凄い勢いで建設中だ。これは報道の通り。然しオリンピックに間に合うんだろうか?等と云う心配は無用だろう。オリンピックまでに出来たところまでが計画だっと言ってしまえばそれまでだ。余分に作ってしまうかもしれないほどの勢いがあるのでオリンピック当日には、最初の計画より沢山出来ているのかもしれない。下の写真をご覧下さい。近代的と云うか、現代的と云うか、まあお洒落!

左は今回のお宿「新世紀日航飯店」

左下の3棟のお釈迦様の指のように建っているビルの中に今回現地ガイドでお世話になった陸(ルー)さんの会社のオフィスがあるそうだ。
さて15日は北京について、夕食後雑伎団を見て終了。

然し!夕食の席上大発表が合った!
『会場が変わりました!』
   えーーーー!
『コンサートホールになったのでバトンがありません!』
   ぎょぎょぎょぎょぎょーーーー!
『先週どこかの大学のホールで火事があって、消防当局の検査が終わるまでホールの使用が許されないんだそうです。』
   およよ!あらま!関係ねえー!様な気もするが!仕方がない。当局が許さないんじゃあ手の打ちようもない。
と云う事で折角持ってきた背景幕も雪カゴも使用できないことになってしまった。嗚呼残念!!!!
然しまあ当日云ってみて吊れるようなモノが有れば吊る、出来ることを考えて出来るだけやろう、と云うことでこの日は解散!

夕食を食べたレストランの看板ダックも
心なしか悲しそうだ!

泣くな!涙をこぼすな!!!!
目にゴミが入っただけさ!

埃っぽいからね。
12月16日
 さて本日はいよいよ、と云うほど待たされたわけではないが本番だ。

 雪カゴや背景幕を吊るバトンがないホールに変更になったことは昨日の記事に書いたが、それでももし少しでも吊ることが出来たならば吊って雪を降らせる成りなんなりしたいとは勿論思っていた。
 昨夜帰って荷物を点検して腰を抜かした。何と!雪を降らせるための仕掛けの一部を日本に忘れてきた!!!OhMyBuddha!雪カゴしかスーツケースに入っていない!ロープがない!ロープが必要だ!さてどうする!


この歩道橋を渡る!手前では美味しそうな物を売っていた。通勤の方々はこれをハフハフしながら歩いていた。
 ホテルのスタッフに何か無いかと尋ねたところ、碌な物がなかった!万事休す!ホテルを出て大通りの歩道橋を渡ったところにスーパーのようなホームセンターのような物があるので其処にあるのではないかという。しかも朝8時もしくは8時半から営業しているという。其処しかない!行ってみた。


 何という幸運!集合時間には余裕の8時開店!しかもロープあり!

私を救った「家来福」入り口

これが購入した品々!然し我ながらこう言ったときの強運には感心する。私は本当に強運の持ち主だ!ラッキー!としか謂いようがない!!!
お釈迦様、有り難う!!!!
(運をこう云う処で使ってしまう為、宝籤が当たらない)

「家来福」店内のエスカレーター。カートごと乗れる。これ良いなあ。日本にはどうしてないんだろう?
 さて強運を実感していよいよ会場のある北京中央民族大学へ行った。
校内には雪が残っていた。寒いことは勿論だが、想像していたよりも私たちがいた間は暖かかった。
左の建物が本来公演するはずだった会場。1000名ほど収容できてバトンもしっかりある立派なホールとのことだが、当局からのお達しで今回は使用できない!残念だが仕様がない。

 こちらは今日公演するコンサートホールの舞台の天井。ご覧の通りバトンはない!背景幕も雪カゴも吊りようがない。結局諦めることになった。
 一番後ろにバトンが1本合ったのだが、とても細いワイヤーで吊られているため思い物やロープを引っ張る仕掛けで荷重が掛かるモノは吊れないとのことであった。このバトンには、ぺらぺらの布製タイトル横断幕が吊られることとなった。
 広くはないが仲々綺麗な客席。
 客席最前列にあるのはムーヴィングライトのコントローラー。中国側の舞踊に関しては、結構な数のムーヴィングを持ち込んで派手に演出されていた。

中国側のカーテンコールのリハーサル。

舞台前に飾られたお花。如何にも中国といった色合いですね。
 本日の演目。
  1.三人の子供による「胡蝶」
  2.西川真乃女「鷺娘」
  3.中国学生による「越後獅子」&「鶴亀」
  4.西川千雅、真乃女他「釣女」

 色々あったがまあ結局の処、大好評の大成功であった。これは最後の最後、皆揃ってのカーテンコール。
 私は本番作業中のため写真に撮れなかったが、中国の男子学生による「越後獅子」が好評であった。我々は彼らを「ジャニーズ越後」と読ぶ事にした。イケメン8名による「越後獅子」は壮観であった。日本に持ってきたらきっと老いも若きも女性は虜になるに違いない。嗚呼皆さんにお見せできる写真がないのがつくづく悔やまれるのである。
中国の客席番号は連番ではなく。上手が奇数、下手が偶数となっているらしい。
客席入り口の案内板はそうなっていた。
 本番の音楽はCDで出すつもりで用意をしてきたが、CDプレーヤーが使い難かったり、使えなかったりしたときのために今回はローランドのサンプラーSP-555を持ってきた。これが大正解であった。会場が変わったため、私が仕事をする舞台袖に持ってこられるCDプレーヤーが無かった。準備は大切なのである。

 何はともあれ無事に中央民族大学での公演を終えられた。良かった。然し明日こそ何か吊ってやるぞ、きっとね。
12月17日
 本日は北京日本人学校でのワークショップです。
 出し物は
  1.「胡蝶」
  2.メイク衣装ワークショップ
  3.「鈴の舞」
  4.「鷺娘」

 学校に着いて会場となる体育館を下見した処何とか背景幕もしくは雪カゴは吊れるであろうと云うことになった。




 結局雪カゴを吊ることになった。造ってきた甲斐があったという物だ。スーツケースで簡単に持ち運べる特別仕様となっている為、吊った感じは何となく頼りないがこれでも立派に雪は降る。
 「鷺娘」が始まって幕が開き、雪がチラチラ降っているのを見た小学生&中学生から「オゥー」という歓声が起こったときは、本当に持ってきて良かったと思った。そしてこの雪カゴは、結構大量の紙雪と共に日本人学校に寄贈してきた。文化祭なんかで使って下さいね。
 これが今回のツール。
 ここ日本人学校でもCDPlayerは使い難かったので使用はやめ、サンプラーで行くことにした。
 そして昨日も今日も何とチョンチョンは私が生で打ったのである。日本では出来ないことだ、と云うかやってはいけないことだ。これも海外ならではのお仕事である。

ワイヤレスマイクは学校の物。

最後に花束を頂きました。ありがとうございました。
12月18日
 本日帰国。
 バスは一路天津空港へ向かい、途中サービスエリアによりトイレ休憩しつつ、怪しいお土産なんぞを買い、天津空港近くのホテルで昼食を頂いた。これが結構美味しかった。

 男性用トイレの朝顔の前に貼ってるプレート。
 「靠前一歩 靠近文明」 
 「靠」は「寄る」と云う意味です。と云うわけで日本でもよく見かける「もう一歩前へ」と云うことですね。それが文明にも近付くらしい。

天津空港の待合いロビーにあった携帯電話の充電器。取り敢えず総ての電話機が充電可能らしい。

帰りの飛行機から見た夕日が綺麗だったので写真に撮ってみました。

 荷物も無事飛行機から出て来て、めでたしめでたし。皆様お疲れ様でした。
 皆様、本当にお疲れ様でした。又今回の文化交流を計画され、実現までにご尽力されました皆々様、ご苦労様でした、皆様とご一緒に参加できたことに感謝いたします。ありがとうございました。